2009年2月26日木曜日

遠方の友より 2月25日

遠くにいるアーティストの友からの励ましのメールを受け取った。

心からの励ましと、的確なアドバイスは心にしみた。

彼のくれた言葉の中にあった「自分の作品を信じ、自分が相手に精一杯心を開こうとする。」ということがまさに今回の私の鍵だと本当に同感。

「心を開く」ということは、実はNYに来てずっと考えさせられてきたものの一つだった。

NYに長期滞在するということは、札幌という、住み慣れた心地よい守られた環境から出て、言葉も思うように通じない、異なった環境に自分を置くこと。そういう状況では意識しなくても自己防御機能が起動する。そして、自分を守ろうと心を閉じようとし、寡黙になろうとする、そんな、自分をいやでも痛切に感じる。
滞在の2〜3週間目はそれと向き合う毎日だった。

ある日、地下鉄に乗っている時、ジェントルマンが一人の見知らぬ中年のレディーに軽く話しかけてている光景に出会った。その時、私にはそのジェントルマンの心がとっても開いているように見え、彼がとても自由に見えた。

そして、「そうだ、心を開かないとな」と思わされた。

そのあと、私の中でパチッと音を立てて曇っていた視界が開けた気がした。

心を開くとその分傷つく機会も増えるかもしれない。しかし、閉じていては決して出会うことの出来ないものに出会いふれあうことが出来る。

私の作品は、人との関わりに支えられて形作られて行くものだから、なおさら私は心開かなくてはならない。

心を開いて、人と関わること、それは自分をGiftとして他者に提示することなのかもしれない。とも思う。

そして、私の友からの励ましのメールは、そのことをまた再確認させてくれた。

私は、

自分に創造する力を与えたその源を信じ、

そして、自分の作品を信じ、

心を開いて明日に向かおう。

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